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2013.12.27 (Fri)

【男のボロ布】557XX【LEVI’S 60’s】

こいつぁ酷い…

初めて買った557XXの印象



どうも!よっちんです!



状態の良い557XXなら

相場で2~3万はしますが

これはタダ同然で入手


ダメージ大は承知な筈でしたが

まさかここまでとは^^;



それでも557XX

腐ってもヴィンテージ

(腐ってるヴィンテージかも知れないが…)


・袖には無数の大穴

・襟の原型は無し

・襟は既に裏側使用済み

・裾のステッチが僅かに残り

・ショルダーはぱっくり口を開け

・ボタンホールはガバガバほつれまくり

・インディゴの色残りは3/10程



そんな1962年にアメリカで誕生した

リーバイス557XX

通称サードがこちら




…ねっ?

ボロ布っちゅー言葉が

良く似合うでしょ?

50年前のデニムジャケットとはいえ

この状態になるまで着ていたならば

相当頑張っていたと思うwww




このサードモデルは

現在のデニムジャケットの原型であり

50年経った今も

大きなモデルチェンジも無く

完成されたデザインと言えよう

当然ハンドウォーマーポケットは無い




以前紹介した

506XXファーストモデル

507XXセカンドモデル

とは、一線を画すデザイン


ボックススタイルのデザインから

ウエスト部を大きく絞った

スタイリッシュな形となった

最後のXXデニムを使用したモデル



気を取り直して

直して行きましょう




直すのは実家洋服店

区内の学生服販売の閑散期を狙い

実家の業務用ミシンを独占します



さすがに母親からも

「えっ???こんなの直せるの???」



んなもん

やってみなければ判らないよねw ( ´_ゝ`)



手始めに

各ボタンホール補強

ガバガバのどっかんどっかんの

ホール周りをアクリル糸で叩きます







続いて

左胸ポケットの穴補修

…まずは簡単な部位から直しましょうね^^;

557XXまではフラップ裏地に

薄手のデニム(ライトオンスデニム)を

使用しているのも大きな特徴だ








えり…

襟部のダメージが甚大で

ヴィンテージデニムジャケットの

襟部補修の常套手段である

秘技!襟の表側が擦り切れ破れているのなら、左右裏表対称ゆえ襟のステッチをバラしダメージの少ない裏側を使用しちゃうもんね!

その秘技も通用しません…

なぜ?

ほつれ破けのダメージもさる事ながら

この秘技…


既に誰かが使用済み(;:゚:ж:゚:;)ブフォ!!




襟の裏側見てがっかりしたよ^^;


ほつれ、破けを整えながら

襟の補修をします

欠損した箇所は手頃な

デニム生地を当てがいます



まぁ何とか整ったかな…





ショルダー部のぱっくり口を開けた箇所も

ほつれを整えステッチをなぞります





そして無数の袖部の穴修理


何個穴が空いていただろうか…

平面の箇所はミシンでの補修が容易だが

袖部は困難を極める


当て布をする訳だから

スリーブを裏返し作業します

当て布に糊を付け

アイロンで仮止めし


袖を捲った状態の狭い範囲での

ミシン叩き補修









カフス部の大穴は当て布を貼り付ける為

一部ステッチをバラし当て布を潜り込ませます








袖の補修だけで何時間掛かっただろうか

店番している母親がお茶を入れてきてくれたwww




めちゃめちゃ肩凝るけど

我ながら凄い集中力と思う

この集中してミシン掛けている時が

一番楽しい時間だ…


ストレス解消には最高の趣味だと思う



それでは



半日以上掛けて補修し

普段着として耐え得る

ヴィンテージデニムジャケットが

こちら


1962年初期のサードモデル

リーバイス557XX








襟の紙パッチは跡形も無く

欠損して無くなっているが

・ボタン裏刻印17

・カフス部切り返しステッチ


により

初期型ギャラ入り557XX

であるとこは間違えないだろう。


詳しいディテールについては

こちらのAGRさんのブログに記されている

557XXギャラ入りのディテールと見分け方

http://my-levis501.blogspot.jp/2013/10/557xx.html?m=1




ここで当時の時代背景を

少しだけ覗いてみよう



まずは本国アメリカ

シボレー・コルベット C1型(1954年-1962年)




映画イージーライダー(1969年)

ハーレーダビッドソンOHVエンジン

第3世代ショベルヘッドエンジンの

誕生が1957年である




イギリスでは

ザ ビートルズがLOVE ME DOでレコードデビュー





一方我が日本の60年代は

鈴鹿サーキット竣工(1962年)




東京オリンピック(1964年)






東海道新幹線開通(1964年)




首都高速都心環状線開通(1967年)



カワサキメグロ制作所(1963年)






トヨタ2000GT(1967年)



見ての通り

日本は高度成長最盛期

1960年代



そんな時代

1962年リーバイス557XX

通称サードモデル







刻まれたのはボロボロの

デニム生地だけでは無く

激動の60年代を身を持って生き抜いた

50年の歴史を刻む

オーラと得も言われぬパワー溢れる

ヴィンテージデニムジャケット

LEVI’S 557XX

俺の愛すべきボロ布







関連記事

【男のボロ布】506XX【LEVI’S 20’s】
【男のボロ布】517XX【LEVI’S 50’s】
【男のボロ布】507XX【LEVI’S 50’s】
【男のボロ布】70505【Levi’s70’s】


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*Comment

期待を上回る読み応えのある記事でした!!これは、先日の507の記事と並ぶ素晴らしい記事ですね。これだけのダメージがあるまで、着込んだ人も凄いですが、そこから、ここまで復活させるよっちんさんは、超凄いです!!

557XXの紹介だけでもかなりの内容にも関わらず、そこから60年代の日米の話でさらに楽しめました。この時代のものは今見てももの凄い魅力やオーラがあるものが少なくないと思います。

トヨタ2000GTは、デザイン、外観もすごく魅力的ですね!!日本の自動車の歴史に残る傑作、名車だと思います。と言うか、日本車史上最高の一つであることは議論の余地がない気がします。
AGR |  2013.12.27(金) 08:40 |  URL |  【コメント編集】

(追記)

”男のボロ布”と呼ぶセンスの良さ。そして、今回は最後に「愛すべき」が加わっていますね。言わなくても途中までの記事を読んでも分かりますが、やっぱり言葉にしても重みと説得力を含めてお気持ち、分かります。

この557はよっちんさんに出会えて、本当に幸せだと思います。ダメージも味、と言ったりもしますが、この557はまさにそうだと思います。
AGR |  2013.12.27(金) 08:47 |  URL |  【コメント編集】

■AGRさんへ

どうも!
記事を楽しんで頂きとても嬉しいです!
557XXはこの一着しか持っていないのですが
ここまで手塩に掛けて修理してしまったら愛着しか生まれません
しかし、襟の裏側を見た瞬間本当に大爆笑しちゃいましたwww
「時代は違えど俺みたいなアメリカ人が居たんだwww」と
しかも当時の補修がもの凄くやっつけ仕事で
尚、爆笑してしまいました。
良くも悪くもアメリカ人っぽい印象を受けました。

話は逸脱しますが
トヨタ2000GTのデザインのユーノスロードスターが存在するのは
ご存知でしょうか?
とてもとても興味のある車体です。

http://roadstergarage.jp/index.php



よっちん |  2013.12.27(金) 13:11 |  URL |  【コメント編集】

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